INDEX
vol.0046号(2011年10月17日号)
00【巻頭】『忘れ物』
01【連載】安田菜津紀『HIVと共に生きる 新しい命、残された命』
02【回廊】安藤理智『朝の浜辺』
03【告知】安田菜津紀 11月5日 トークイベント『写真を通して伝える、子どもたちの今』
04【告知】矢萩邦彦gapyearコラム『タブラ・ラサの時間』第3回配信!
05【後記】『僕らのおとし物』
01【連載】安田菜津紀
『HIVと共に生きる 新しい命、残された命』
「エイズ村」。そう呼ばれていた、プノンペン郊外の集落。そこでは緑のトタンで作られた長屋に、32のHIV感染者の家族が政府によって住まわされていた。村ができてから2年余り、村人たちはこの緑の長屋を離れ、それぞれの道を歩き始めている。
「ねえ、妹が生まれたの!見に来てよ!」

満面の笑みで手を引いてくれたスレイペイ(12)の家では、昨年生まれたばかりのソクナンくんがよちよち歩きを始めようとしていた。彼女にとっては初めての弟だ。両親共に感染者だが、母親がART療法を受けていたため、ソクナンくんには感染の反応はないという。彼女の家族は、村の15家族と共に、財団が貧困家庭のために建設した集合住宅に移住した。暮らしは貧しいが、父親が単発だが工事現場などの仕事を見つけ、皆新しい家族が生まれた喜びに満ちていた。他にも3人の子どもがこの15家族に加わり、大きな子どもたちも内職や子守を手伝いながら彼らを見守っていた。
その一方で取り残され、村を離れていった子どもたちもいる。メイさん(7)は母子2人で村に暮らしていたが、昨年母親をエイズで亡くした。一人残された彼女は、カンポット州のエイズ孤児院に預けられることになった。「私たちはもう年寄、子どもを育てることはできません。ですが親戚は誰も、HIVに感染した子どもを誰も引き取りたがらない」。彼女の祖父はそう話す。メイさんは母子感染により、生まれながらにしてHIVに感染している。彼女の顔からは笑顔が消え、孤児院の子どもたちが遊んでいるのを黙って見つめているだけだった。

カンボジアのHIV感染率は下がりつつある。けれども、その数字には表れない残された子どもたちは、社会の無関心の中に置かれている。子どもたちがHIVに怯えず、安心して暮らすことができるために、声の出せない彼らの声に、これからも耳を傾けていきたい。
(写真+文=安田菜津紀)
02【回廊】安藤理智
『朝の浜辺』

南の島が好きだ。
なぜと聞かれても、はっきり答えることはできない。
逆に答えられたら、それは好きだということではないのかもしれない。
朝、誰もいない浜辺を散歩する。
白い砂と青い水の境界線。
のんびり歩いていると、原点に立ち返ったような、そんな気持ちになる。
(撮影地:ピピ島/写真+文=安藤理智)
08【編集後記】『僕らのおとし物』
谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』に、『かなしみ』という詩があります。僕が詩を書き始めた切っ掛けの一つであり、自分の中の宇宙的郷愁や生まれながらにして感じていた喪失感と孤独に気付かせてくれた詩でもあります。「あの青い空の波の音が聞こえるあたりに/何かとんでもないおとし物を/僕はしてきてしまつたらしい」それはおとし物が、どうやら個人的なものではない、という警告でした。たった一人のせいではなく、僕らは何世代もかけて、少しずつなくしてしまったのではないでしょうか。
「透明な過去の駅で/遺失物係の前に立つたら/僕は余計に悲しくなつてしまつた」それは悲しいのですが、でも、前を向かなければ行けない。失ってしまったもの、もう二度と戻らない何かを取り戻すために時間を使うのではなく、新たに掛け替えのないもの作り出すために僕らは生きていかなければ、と強く思います。では、また次号でお目にかかります。
(矢萩邦彦)
03【告知】 安田菜津紀 11月5日 トークイベント『写真を通して伝える、子どもたちの今』
カンボジアで活動する認定NPO法人 国際子ども権利センター(シーライツ)の皆様と共に、
トークイベント『写真を通して伝える、子どもたちの今』を開催させて頂きます!
≪日時≫11/5(土) 19:00~
≪場所≫表参道C's fort
お申し込みはこちらから!→ http://www.c-rights.org/2011/10/115.html
写真を通して伝える、子どもたちの今
04【告知】矢萩邦彦 gapyear.jp コラム『タブラ・ラサの時間』第3回配信!
「gapear.jp」のサイトにて、連載中のコラム『タブラ・ラサの時間~人生のキャンバスを作るために~』第3回を配信して戴きました。今回は、越境のために自分の内と外の境界について考察しながら、災害支援という方法について書かせて戴きました。お読み戴ければ幸いです。
第3回『自分の内側と外側』
http://gapyear.jp/archives/790
第1回『日本を選択いたし申候』
http://gapyear.jp/archives/124
第2回『越境する勇気』
http://gapyear.jp/archives/495
【再掲告知】佐藤慧10月22日・23日写真展『魂のかけら』
佐藤慧の写真展『魂のかけら』が九州はAPUにて開催されます。
APUの学生さんをはじめ、お近くの方は是非ご覧戴ければと思います。
10月22日・23日 10:00~17:00
立命館アジア太平洋大学 A棟2階 コンベンションホールにて 入場無料
主催 APU-NEST
問い合わせ先 yukana09@apu.ac.jp 代表中村まで
【再掲告知】11月06日 矢萩邦彦・鏡明塾『インテリジェンス入門』『日本史研究:鎌倉時代Ⅰ』
鏡明塾
さて今回は『インテリジェンス入門』と題しまして、情報の扱い方についてやってみようと思います。日本語の情報は主にインフォメーションのことを指しますが、そのインフォメーションを組み合わせることによって色々な可能性が見えて来ます。手に入る情報をいかにうまく使いこなすか、というお話しです。
11月12日、関西鏡明塾決定です。15:05~16:50と17:05~18:50の2講座です。様々な「知」をご用意してお待ちしております。是非ご参加くださいませ。
[世界科一般コース]13:05~14:50
・神奈川県民センター(302教室)
・テーマ『インテリジェンス入門』
[世界科中高コース]17:05~18:50
・神奈川県民センター(303教室)
・テーマ『日本史研究:鎌倉時代』
★全ての講座とも先着20名とさせて戴きます。 (単発で受講されても大丈夫です)
・神奈川県民センター(神奈川区鶴屋町2-24-2)
「横浜駅西口」より徒歩5分
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/0051/center/access.html
参加費用は各コースとも一般・大学生2500円、中高小学生2000円(会費・教材費)です。 (※中高生が一般コース、一般の方が中高生コースを受講することも出来ます) (※参加費は当日お持ちください。振り込み希望の方はお申し出ください) 申し込みはメールにて承ります。
タイトル【鏡明塾予約】日付・コース・名前(参加希望者全員分) で
yahagi.sa@gmail.com
までお願いします。ご要望、ご質問等もこちらまで。 では、みなさんの御参加、お待ちしております!
【再掲告知】佐藤慧・安田菜津紀 11月11日~13日『ASYLUM2011』@沖縄
那覇市・桜坂での音楽イベント『ASYLUM2011』にて、佐藤慧と安田菜津紀がトーク出演させて頂きます!タテタカコさんをはじめ、素晴らしいアーティストさんばかり。
ぜひお越し下さい!
http://t.co/tePGRXmj
ASYLUM2011
【再掲告知】 安田菜津紀 9月26日『J-WAVE TIME TABLE』
J-WAVEフリーペーパー『J-WAVE TIME TABLE』に、福島で坂本龍一さんを撮影させて頂いた安田菜津紀の写真が掲載されます。
都内近県のCDショップやiPhone/Androidアプリなどでご覧頂けます。
→ http://www.j-wave.co.jp/topics/1108_tt.htm
J-WAVE TIME TABLE
【再掲告知】安田菜津紀 「クリンスイ」のラジオCM出演!!
≪関東≫J-WAVE 毎週金曜6:40- 50am 「JK RADIO」 (ジョン・カビラさんナビゲート)
≪関西≫FM802 毎週日曜10:35-10:42am 「SUPERFINE SUNDAY」)
安田菜津紀が「クリンスイ」のCM出演をさせていただきます!!
お時間のある方はぜひお聞きくださいませ!!
http://bit.ly/qGnV18
クリンスイ
【再掲告知】安田菜津紀 11月23-28日 安田菜津紀フィリピンスタディーツアー
11月23~28日の6日間、「フォトジャーナリスト安田菜津紀と行くフィリピン スタディツアー」第2弾の告知を開始致しました!
フィリピンに生きる人々の今に、一緒に触れてみませんか?
詳細はこちらです!
http://amba.to/oFT3B4
【再掲告知】佐藤慧2011年第36回「視点」入選
佐藤慧がザンビアで撮った写真「ゴミの中の祈り」が、
2011年第36回「視点」写真公募展にて入選いたしました。
全国巡回の予定は下記の通りです。
9/6~9/11 愛知県美術館
10/18~10/23 宮城県美術館
11/16~11/20 アストプラザギャラリー(三重)
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/0051/center/access.html
【再掲告知】
◇◆2011 studioAFTERMODE
卓上カレンダー発売中!!◆◇
今を大事に生きることと、
過去や未来を無視することは違います。
それは、長い歴史においても、ほんの最近のことでも変わりはありません。
関わりの中で、うねりながら流れていく僕らの、1つの物差しになればと願い、今年もカレンダーを作りました。
ご購入希望の方は、
タイトル「アフタモード商品購入希望」とした上、
・お名前
・ご住所
・電話番号
・部数
・返信用メールアドレス
を明記の上
store@aftermode.com
までメールをお願いします。
折り返し代金の合計と、お振り込み先をご連絡いたします。
安田菜津紀作品集「アンダンテ」も販売しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
詳しくはアフタモードホームページ
http://www.aftermode.com/
↓
上部メニューバーの【STORE】をクリックしてください。
【再掲告知】
メールマガジン同時創刊!
『AFTERMOD E-PRESS』はWEBでの閲覧を想定して編集をしておりますが、写真や画像を除いたテクスト版をメールマガジンにて配信いたします。「メールマガジン」ページに登録フォームを作りましたので、ご希望の方はご登録をお願いします。ある程度の人数までは手作業で登録をし、実験をしつつの配信になると思いますが、よろしければご登録をお願いします。(イベントなどの優先予約等の特典も付けさせて頂きたいと考えております)


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